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ふたごのユーとミー 忘れられない夏のsonozyのレビュー・感想・評価

4.0
一卵性双生児の中学生姉妹ユーとミー。
1999年。2000年(Y2K)問題や、ノストラダムスの大予言に不安を感じつつ、瓜二つの二人(見分けるのは、ミーの頬に小さなほくろ)は、いつも一緒で、食べ放題のレストランも、映画も一人分の料金で楽しんじゃう。
幸せな日々だけど、喧嘩が多い両親のことが悩み。

ユーが苦手な数学の追試もほくろを隠したミーが代わりに行く。
ミーが鉛筆を忘れてしまい困っていると、ハーフのイケメン君マークが鉛筆を折って助けてくれた。ミーはそのお返しにこっそり解答用紙をマークに見せてあげる。

このマークの存在と、両親の不仲によって、ユーとミーの感情が揺れ動いていく・・

本作が長編デビューとなる監督も一卵性双生児の姉妹ということで、双子姉妹ならではの関係性や繊細な感情の描き方が素晴らしい。
そして、観終えてから知る配役の驚き。

タイの東北部・イサーン地方のナコーンパノムという地ののどかな自然、姉妹が歌うシーン、姉妹とマーク3人で乗るバイク、ユーがマークから習うピン(Phin)という3本弦のギターに似た弦楽器...

可愛さと瑞々しさと切なさと..緊迫感も。
姉妹、両親、祖母、マーク、キャストもみな魅力的。いい映画でした。
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