建野友保

星くずの片隅での建野友保のレビュー・感想・評価

星くずの片隅で(2022年製作の映画)
4.1
中国に首根っこをつかまれて民主化運動の挫折を味わい、社会の先行きが見えなくなった香港。コロナ禍で経済活動が止まり、生活費を稼ぐ手段すら失ってしまった時代。こうした環境下で身を落とすのは容易ですが、主人公や彼女は崖っぷちに立たされながらも、人として大切にすべきこと、人として守るべき尊厳をギリギリで維持する決断を下していきます。その生き様に爽快な潔さを感じました。
主人公と彼女が最後は結ばれるのかな、というハッピーエンドも予想されましたが、その手前で作品を終えたのも好感。それにしても子役が巧かった。
人生は続いていきますね。
建野友保

建野友保