なんと美しいアニメーション。
こうした作品をスクリーンで見られることの幸せを感じました。
王子様をとりまく三つの話のオムニバス作品。
古代エジプト、中世フランス、近世トルコ。それぞれの時代の王子様の恋の物語が様式的な絵とカラフルな色彩で繰り広げられます。
物語は余分なものをそぎ落とされて単純化されています。
「なんだ、おとぎ話じゃないか。」とおっしゃる向きもあるかもしれません。
でも、単純化された物語は、人の感情のエッセンスだけで組み立てられ、純粋な感動を与えてくれます。
そんな物語の醍醐味を味合わせてくれるだけでなく、アニメーションと色彩は、陶酔の世界にすらいざなってくれます。
誠実さ、優しさこそが人を幸せにしてくれる。
最後のトルコのお話は、ちょっぴりスパイスがきいていていいですよ。
もう一回見たいなぁ。
もちろん、大きなスクリーンで。