BROOK

碁盤斬りのBROOKのレビュー・感想・評価

碁盤斬り(2024年製作の映画)
4.0
鑑賞日:2024年5月17日
パンフレット:880円


貪ると、勝ちを得ず――!


WOWOWプラスさんのキャンペーンでムビチケ前売券(オンライン)が当たったので、鑑賞してきました♪
元々、お金を払ってでも劇場で観ようとは思っていたのですが…
やはり、白石監督と草彅さんの”化学反応”を観たかったもので。。


主人公の柳田を演じた草彅さんは、ハマり役だったなー。
”復讐劇”は非常に合っているというか。
斎藤さんの悪役っぷりも良かったと思う。
個人的には小泉さんが演じたお庚が印象的でした。


映画は、2人の町民が碁を打っているシーンから始まります。

浪人の柳田は店賃を大家から請求され、金を夕刻までには工面すると告げる。
注文を受けていた篆刻が出来上がるというもので…

柳田は半蔵松葉のお庚のもとへ篆刻を持って行き、囲碁の指導料も含めて、1両を受け取ることに。


その帰り道、碁会所によると、賭けをしている萬屋の源兵衛を目撃。
柳田が相手をすることになるが、勝つ寸でのところで、負けを認める。

なぜ投了したのか分からない源兵衛。


1両を失ってしまった柳田は娘のお絹の迫真の演技で店賃請求をどうにかやり過ごす。


翌日、萬屋でのひと悶着の場を収めた柳田に不審の目を向ける源兵衛。
しかし、柳田の清廉潔白さに惹かれていき、碁を一緒に打つ中になっていく。

月見の宴へと招待された柳田だったが、そこで起きた”ある出来事”によって、謂れのない罪を着せられてしまうのだった…。


有名な古典落語らしいですが、全く知らず(汗)
さらに囲碁のことも全く分からないんだけど、非常に見入ってしまいましたよ♪

なぜ彦根藩を出奔することに至ったのか、その原因と…
萬屋で起こった出来事とが同時進行していき、
柳田とお絹の運命が狂っていくストーリー展開となっている。

にしても、弥吉…お前はダメでしょ!
さすがに証拠もないのに、人を疑ってしまっては…
徳次郎も同様。

そんな中で、一番良かったのはお庚ですね♪
特に終盤では、誰もがうんうん!良かった良かった!ってなるはず。


柳田と柴田の囲碁対決からの対峙は、見応えたっぷりの殺陣のシーンとなっています。
注目ですぞ!!
タイムリミットで除夜の鐘が響き出し、心の中で間に合ってくれー!と叫んじゃいました。


そうそう、タイトルの「碁盤斬り」の意味もきちんと”回収”していきます。


なかなかの骨太な時代劇作品となっているので、
是非とも多くの方に観て欲しいです。
時代劇ならではの演出、照明、所作等々も非常に素晴らしかったです!!
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