碁盤斬りのLecielのネタバレレビュー・内容・結末

冤罪が元で、江戸の長屋で貧乏暮らしをする羽目となった主人公の囲碁を通じた暮らしと復讐劇。
物語自体は分かりやすく予備知識なしでも十分に楽しめた。
前半の囲碁を通じた生活の描写がとても心惹かれた。碁を打つシーンがとても美しく、特に格之進と源兵衛が碁を通じて心を通わせていく場面がカメラワークも手伝ってかとても印象に残った。
草彅さんの眼光や迫力、國村さんの醸し出す雰囲気や説得力、斎藤さんのダークな魅力を存分に堪能することができた。
復讐という本懐を遂げるまでに主人公を取り巻く様々な人が手を差し伸べてくれたが、ひとえに格之進の実直で清廉な人柄が周囲を惹きつけた結果ではないかと感じた。
落語が原作ということなので、落語を聴いてからもう一度鑑賞してみたい。