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碁盤斬りのアイのレビュー・感想・評価

碁盤斬り(2024年製作の映画)
4.0
落語の噺を知っていたので大筋は見えていたが面白かった。あの噺を奥行と浪漫のある時代劇にできたのは白石和彌監督の腕と脚本の妙。出演者も見事に適所適材で、とくに遊郭の大女将を演じた小泉今日子が貫禄と艶があり出番は少ないが印象に残る。

久しぶりにスクリーンで観た正統派時代劇、「画」が美しくて所々で落涙しました。

江戸の四季、富士山、冬枯れの山中で揺れるススキの群れ……美しい情景の中で、草彅剛が昭和の銀幕スターのように見えました。これからはもっと時代劇もやってほしい。中村敦夫の木枯らし紋次郎とか、かつて観た時代劇が時おり浮かんできました。こういう時代劇を求めていたのだなぁ。
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