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碁盤斬りのtakaoriのレビュー・感想・評価

碁盤斬り(2024年製作の映画)
4.2
2024年112本目
劇場41本目

「無実の罪で藩を追われ、妻を奪われた武士が敵討ちを遂げる」という、ストーリーとしてはありがちな時代劇であるが、俳優陣が素晴らしいのでとても楽しく見られた。草彅剛が演じる主人公の柳田は、普段は穏やかに碁を打ち、いかにも喧嘩は弱そうだが、不正を許さず、怒るときは恐ろしく怒るという二面性があり、緊張感のあるドラマになっている。タイトルに「碁盤斬り」とある通り、劇中で碁盤を斬るのだが、このシーンの手に汗握る迫力は凄まじかった。
脇を固める國村隼、清原果耶、小泉今日子、斎藤工、市村正親らも良い。清原果耶は先日公開の『青春18×2』に続き、愛らしさと気品を兼ね備えたヒロインを演じていた。斎藤工の演じる敵役・柴田は清々しいまでの悪ぶりで、普段とはまた違った魅力があった。
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