古典落語の演目「柳田格之進」を基に、冤罪事件によって娘と引き裂かれた男が武士の誇りをかけて復讐に臨む姿を描く時代劇。
とんちの効いた時代劇。白石監督らしさも残しつつも自らのスタイルをアップデートした演出は流石。特に撮影と音楽が白眉で、内容も相まって非常に溜飲が下がった。妻を殺した男への復讐というミッション、50両を盗んだ濡れ衣を晴らすミッション、お絹を風俗嬢にしないようにお金を返すミッションと後半にかけて膨れ上がっていくミッションを一つずつ解決する姿が痛快。國村隼と中村大志が命乞いするシーンの緊迫感が凄すぎて、あのシーンからの披露宴での草彅への対応はホラーでしかなかった。
TOHOシネマズ梅田
SCREEN3
5/20(月)20:45〜23:05