GaPTooth

ヴァチカンのエクソシストのGaPToothのネタバレレビュー・内容・結末

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

上手いことできてましたね。

まずは冒頭のエピソード(人からブタに移してブタを始末する)は「悪魔憑きだと思われるケースの大多数は精神的なモノ」説を証明するのに貢献しとる。なぜなら『聖書』の四福音書に記述されているイエス・キリストによる悪魔払いの方法の1つに悪魔を人からブタに移したあとブタを崖から落として始末するってのがあるのさ。で本人も家族も「あぁ助かった。悪魔が離れた」なんてなるの(笑)
カトリック信者なら誰もがその方法を熟知しているわけだから「ブタに移れ!」って言われたらブタに移ったと思って安心できるって感じになるよね(笑)

さらにカトリック最大で最悪とも言える過去の悪行(異端審問&拷問)を当時のヴァチカンの高名なエクソシストに憑依した悪魔サタンの成せる業だったともっていった辺りが本当に上手い(*’ω’ノノ゙☆パチパチ
ヴァチカンの体面を保ちつつ、神の代弁者であり地上における神の具現であったイエス・キリスト及びその母マリアまで神格化することに成功しとるし。

カスティーリャの古い修道院の地下に封印されていた悪魔が再び力をふるい現存するヴァチカンのエクソシストに憑依せんと策略を巡らしてまずは少年に憑依→エクソシストを呼び寄せる→エクソシストの体を奪い憑依→ヴァチカンの中枢に入り込んで地上を悪魔の支配下に置くなんてことを実行していこうとする荒唐無稽な話。
対するエクソシストも過去に犯した罪や自らの脆弱さに付け込まれても忍耐抵抗し、神からの武具で身を守り、有名な『主の祈り(マタイによる福音書6章6節~13節)』や『忠実さと信仰(ルかによる福音書16章10節)』とかの聖書の記述を引用して神への深い愛と強固な信仰によって闘い抜き悪魔を地獄に堕とす神業の描写も見事。

ただ悪魔に憑依された子供たちの姿と終盤の悪魔との闘いの最中に"鏡の池"からスウーッと現れたマリア(実は悪魔による変容)の姿には爆笑した。
アスモデウスってさ『聖書/聖典』には出てこんのよね。トビト書っていう(キリスト教世界では聖典だと認められていない)外典に出てる悪魔でさ。
なーんかマジでホンマに実話ベース?っておもっちゃうよね。信憑性に欠けてるからさ( ¬ ω ¬ )アヤシイ...

あとローマを走るベスパは悪く無いけどね。ローマからスペインまでベスパ移動は流石に無理無謀だと思う(笑)

英語よりラテン語?
1番効くのはヘブライ語だろう。
悪魔の生まれた時代からすると。

原作者→ガブリエーレ(笑)
実在したチーフエクソシストらしいが。
ガブリエーレって本名なのかな?
クリスチャン名(洗礼名)なのかな?
ペンネームなのかな?
ガブリエーレ...天使ガブリエルからとったんかな?だとしたら不遜極まりない...
GaPTooth

GaPTooth