ゲイリー冨久津

ヴァチカンのエクソシストのゲイリー冨久津のレビュー・感想・評価

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)
4.5
オスカー俳優ラッセル・クロウがホラー映画初主演を務め、カトリック教会の総本山バチカンのローマ教皇に仕えた実在のエクソシスト、ガブリエーレ・アモルト神父の回顧録「エクソシストは語る」を映画化。

冒頭の悪魔祓いシーンからの序盤でこれはハズレかも?と思ってしまった。

何せラッセル・クロウが神父に合わない。
悪魔なんぞは強靭な肉体だけで倒しそうだから。
そして、神父のチャーミングなキャラがフリードキン版エクソシスト育ちの私としては、これは違いますよ…と。

でも映画はサクサク進みます。
短めの尺で悪魔の倒し方、登場人物の性格、人間関係、過去のトラウマ、被害家族の紹介、家族関係から、悪魔乗り移りから、ジャンプスケア!
観客には非常に分かり易く、このタイプの映画を良く分かっていらっしゃる進め方!

中盤からは地元の頼りない神父とのバディ要素、歴史謎解き要素などを織り交ぜて、悪魔との対決はヒーロー映画要素で、中々に面白い。

続編も狙ってのエンディングでしたので今後どうなるか?

元祖エクソシストとは全く別物の映画でした。
ゲイリー冨久津

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