バチカンの神父にキャラ強めの俳優を充てて、ヒットしたらシリーズ化しようという下心が鼻につく、凡庸なジャンル物。
話のスケールは大きいのか小さいのかハッキリしないし、(米国人のキャラはともかくとして)普段は現地語なのに要所要所で英語をしゃべり出す登場人物たちとか、欧州に惨劇を引き起こした知略派の悪魔な割に力業で頭が悪いとか、ヤバい場所でヤバい状況なのに婦女子をほったらかしている神父たちとか・・・なんだか全てがアンバランスで雑。
映像も、昨今のアクション・ホラーに在りがちの絵ずらで、パッとしない。
致命的なのは、悪魔憑きの描写が古臭くて怖くないんだよな・・・。
フリードキンの『エクソシスト』って、凄かったんだな・・・と思いながら劇場を後にした。