tsuku83

ヴァチカンのエクソシストのtsuku83のネタバレレビュー・内容・結末

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。
退魔の話だし、もちろん悪魔が憑依してたりしてホラー的な部分もありつつも、割と軽く見れるというか怖くはなかったかな。
悪魔に憑りつかれたかも、と言われてる中でもその8割は精神疾患による異常行動だったりするというのもとても現実的。
ただし、その時代の医療の限界により、そして本当に原因が不明なものはいわゆる悪魔とか呪いとかそういう部類に入るんだろうな。
それはそうと、異端教徒の弾圧とか、それをヴァチカンが隠してたとかそれはさすがに悪魔のせいじゃないよな、そこはフィクションかなと思った。
あと、ヴァチカンの中で性暴力があったのだ、それを隠蔽していたのだということも描いてるのが良いね。神父による性的虐待は問題になってるしね。
それらひっくるめて、もはや大きなテディベアのような体でちっちゃいスクーター乗って現れるアモルト神父の安定感が良い。それと悪魔祓いをしなければいけないのに、祓魔師の中でもトップなのにそれでもちょいちょい悪魔の見せる幻覚に引っ張られてしまいそうになるのは、人間の心の弱さ的なところも出ていて良い。あと、成り行き上アモルト神父のアシスタントのようになってしまって初めての悪魔祓いに参加することになっちゃうトマース神父も良い。いろいろアモルト神父に関する記事とか読んでてちょっとミーハーチック、でも実際の悪魔祓いはもちろん未経験。ラテン語での祈りも今読みながらやります!って感じなのに、アモルト神父を助ける存在に一気に成長。わずか1日の間なのにものすごく成長していて素晴らしい。
このアモルト神父とトマース神父がバディになる、その序章という感じだったので、これは続編を期待したところ。
しかし、悪魔の名前やキャラクターを考えるのは大変そう。でも、できれば続編でもうちょい見たい、そんな風に思わせてくれる個性的なキャラクターとなんぼでも作品作れそうなテーマで楽しく見れました。
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