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ヴァチカンのエクソシストのクリームのレビュー・感想・評価

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)
3.9
新年明けましておめでとうございます。本年も元旦から、悪魔祓いの話をレビューする様な私ですが、お付き合い頂けたら嬉しいです💓宜しくお願いします🙇

·アマプラ100円祭りで観賞しました。有難いです。1/8までです。

噂通り、中々見応えありな悪魔祓いでした。敵だと最悪だけど、味方だと頼もしいラッセル·クロウ。私が悪魔なら、この人と対峙するのは絶対嫌だ。久々に見応えのある悪魔祓い作品。ホラーと言うよりは、実在の悪魔祓いと言うものを真摯に描いた作品です。モデルはいくつもの悪魔祓いを行って来たエクソシスト「ガブリエーレ·アモルト神父」です。

1987年、シングルマザーのジュリアは、亡き夫が所有していたスペインのサン·セバスチャン修道院を改修し、売ってお金にしようとしていた。反抗期の娘エイミーと息子ヘンリーと共に修復中の修道院で暮らし始めます。するとヘンリーに異変が起き、乱暴な言葉や奇怪な行動が見られる様になり、地元の神父トーマスに相談します。しかし、悪魔は、ヴァチカンのエクソシスト、ガブリエーレ·アモルト神父を指名するのでした。



ネタバレ↓



アモルト神父は、悪魔が自分しか知らない過去の事等を知っていた事から、強力な力を持った悪魔だと気付き、トマースと共に本格的な調査を開始します。そして、修道院内部を調べると、ここでは昔、強力な悪魔アスモデウスが高名な神父に憑りつき、罪のない人を宗教裁判にかけ大量に虐殺しており、その悪魔を修道院に地下に封印していたのでした。
それが、修復作業の振動で復活してしまった。そして、悪魔は、少年が目的ではなく、アモルトに憑依して同じ事をしようとしていたのだった。ヘンリーや姉に憑依し、母を殺そうとしたアスモデウスをアモルトは自分の中に取り込んだ。アスモデウスの思うツボだったが、最終的にはトーマスがラテン語で祈り、弱った所をアモルトも祈る。そして、アスモデウスを撃退した。ラストは、次なる現場に向かうアモルト神父の姿で幕を閉じます。

これは、アモルト神父にラッセル·クロウと言うキャストが大当たりだと思います。巨体でスクーターに股がり現場に行くシーンは若干コメディで可愛げがあるものの、やっぱり威圧感があって良かったです。顔が怖い。ホラーとしては、怖さはなくて、ヘンリーに憑依した姿は中々良かったけど、悪魔つきの派手な描写は少なかったです。ヘンリーの中の悪魔の描写として、金色の目を合成する映像は新しさを感じる出来でした。どちらかと言うと悪魔祓いの実態が観れる内容で、それが話として面白かったです。
ただ、カトリック教会でやって来た悪行を悪魔に憑りつかれたせいにしてるのは、ちょっと解せなかった。

※アモルト神父は2016年に亡くなるまでに、16万件以上の悪魔祓いを行ったと言われています。
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