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ヴァチカンのエクソシストのTomのネタバレレビュー・内容・結末

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

祓魔モノ、ちょくちょく観るけど話題になるだけあって良かったな。
原題は教皇の祓魔師なのだけど、日本向けタイトルとしてヴァチカンのにしたのはアリ派。なんとなく知名度が、ね。本編でもその辺りサラッと触れてくれるから優しい。

ポップなとこで言うと原付で礼服ヒラつかせるガタイ良いオジサン親父がもうそれだけで絵になったなw
こういう系の憑依シーンは子供の演技次第みたいなとこあるけど、今作もめちゃくちゃ良かった。CGとの合わせ技も良かったし。唯一、地声シーンがほぼ無かったのだけ残念笑

個人的にはシリーズ化してくれても良いくらい良かったな。
あと199箇所あるなら続編出来ないかな?ダメ?ご当地悪魔みたいな、その土地土地で手を変え品を変えてくる悪魔、観たくない?w

祓魔モノを中心に、神学とか悪魔とかって色々解釈あるとは思うんだけど、今作、わりと丁寧にその辺りの描写があって良かった。勿論ダメダメ枢機卿も込みで!
悪魔が人を騙す根拠とか手段の目の付け所だったり、史実だったり、全体的な説得力みたいなものを感じた。

あとはやっぱり聖書というかキリスト教を齧ったことがあるかないかで"悪魔"に対する理解が物凄く変わると思う派だから、そういう意味で日本の信仰傾向とか、ジャパニーズホラーとしての呪いや霊みたいなものとは異種だと思ってるので、改めて経験や知識に感謝。
ちなみに悪魔名とか地獄の地名もソシャゲのおかげで少しずつ語彙増えてて所々ピンと来たのが尚良かったw
映画を楽しむのには、あって困る知識なんてないな…。

最後の"グアムのために祈ろう"は思わず笑ったな。悪魔がジョーク嫌いなのは初耳な気もするけど、エンタメとしての側面も含めて非常にアリでした。
Tom

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