バチカンの元パルチザンの破戒僧のエクソシストは、現代の世の中では煙たがられているもその実力は本物であり教皇もが信頼する男。子供が悪魔に取り憑かれたと言うことで向かった先では、取り付いた悪魔はこちらの過去を覗き見て心をくじいてくる。子どもの家族も襲われ、取り憑かれた少年の体が危うい中悪魔祓いは成功するのか!!みたいな話。
日本国内では元々上映館はそれほど多くなかった中で、ペケッターの監督の広報が幸いしたのか大バズリにバズり、放映館数も大きく増えたことで有名なこの作品。ファンアートもたくさんだから見た後に検索すると楽しいかも。
絵面と、教皇お抱えの元パルチザンのエクソシストなんて基礎ステータスがTRPGのキャラメイクかなと思うような盛りっぷり。ヘルシングでもそんなの居なかったでしょ。銃や拳で解決するに決まってると思ったら最後まで十字架一本だったから逆に驚いた。絶対ローマのコロッセオで一騎打ちしたりするタイプのにんげんだもの。武器がない?御冗談を。
ストーリーは割と一本調子でキャラクター数も少ないので気軽に見れるかも。ホラー映画というような感じでもないし、アクション映画でもないし、ラッセル・クロウがメンチ切って十字架出すだけの映画のはずなんだけど、不思議な魅力がある。
何なのかと言うとなかなか難しいのだけど、多分カトリックの懺悔を通して人の弱みを解消するとか、誰にでも弱い部分はあるだとかそういうストーリーが強烈な宗教観とホラーの中で妙に色付けになっていて、変なヒューマンドラマを見ているような気持ちになるのかも知れない。
なんせ極端にグロテスクな所はないし、お子様と見るほどじゃないにしろ見やすくはあるから気軽に見て良いと思う。