ギャス

ヴァチカンのエクソシストのギャスのレビュー・感想・評価

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)
3.4
サクッと観れて面白い。コミック感もあってテンポも良い。
美術的造形も凝っていたりオカルト感もちょうどいい感じで盛り込まれていて、ねじろうと思えばもっとできるだろうしもっと暗くも怖くもできたと思うがそこを求めず、重すぎず軽すぎない真っ当なホラーとして楽しめた。


ネタバレ
エクソシスト自らの罪悪感(心の傷やトラウマ)を利用するあたりなかなか悪魔の設定も良い。精神疾患やヴァチカンの責任にも触れている。
なぜヘンリーに取り憑いたのかの点には、もっと根源的な理由をつい求めてしまっていたのでそこはちょっと物足りなかったか。タバコを吸うかっこいい姉の役割ももっと何かあると期待してしまっていたのでそこが薄かったのも残念。(まぁ女性の在り方は従来のホラーでの薄い扱いのままとも言える)
続編がありそうなラストに今後の期待も。
ギャス

ギャス