えっくすてぃ

ヴァチカンのエクソシストのえっくすてぃのレビュー・感想・評価

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)
3.7
 映画のレビューを聞いて、とても見たくなったためアマプラで、日本語吹き替え版を視聴。
アマプラではサスペンス扱いになってたが、ストーリーは誰もが一度が見たことがあるであろう悪魔祓いの映画を思い浮かべればだいたいその通り。

 今回の作品で特筆すべきは、主人公のアモルト神父ではなく、トマース神父だろう。アモルト神父の自信に満ち溢れた感じとは真逆で、頼りない感じさえ受ける彼が、行動をともにすることで成長を見せていく。特にヤマ場となるシーンでは、トマース神父がいなければ解決できなかったんじゃないかという流れでもあったので、これはバディものでもあるなという印象を強く持った。この2人のやり取りを楽しむというのがこの作品の一番のポイントにさえ思えた。

 テーマとして全編にわたってシリアスな作品ではあるが、2度ほど出てくるアモルト神父がスクーターに乗ってるシーンで、赤いボディに本人の赤い靴下がちらっと見えて、しかも何かのステッカーが貼り付けてある(調べるとフェラーリのものらしい)ちょっとした癒やしのシーンにも感じた。エンディングにつながるシーンといい、こういった遊びココロも忘れてないのがこの作品の良さを引き立たせてるように思うし、続きが出てくるとしたら気になってきっと見るだろうと思わせる作品だった。
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