いずみたつや

ヴァチカンのエクソシストのいずみたつやのレビュー・感想・評価

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)
3.5
実際にヴァチカンの主任エクソシストも務めたガブリエレ・アモルト神父の回顧録を映画化した「実話」。

予告からトンデモ映画を期待して観に行ったわけですが、冒頭でアモルト神父が「悪魔を否定するとき、悪魔は喜ぶだろう」と釘を刺してくるので僕も居住まいを正して鑑賞しました。

どうしても名作『エクソシスト』の存在がチラつく題材でもあるだけに純粋なホラー映画というより、かなりエンタメ要素を強めた方法をとったことは英断だったと思います。

アモルト神父が実際にそうだったのかは分かりませんが、肝の座った豪傑というキャラも良くて、ラッセル・クロウの貫禄もあいまって”ちょいワル神父”という新鮮味がありました。

派手な悪魔祓いバトルも目白押しで楽しく観ました。しかし、悪魔を豚に憑依させて退治するやり方はあまりに可哀想!