アリー

逃げきれた夢のアリーのネタバレレビュー・内容・結末

逃げきれた夢(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

2023年6月9日新宿武蔵野館
光石研が病気になる話が、2作重なって良いのか。。。
と思いながら、こっちの方が現在61歳の私に当てはまるよなと思いながら鑑賞。

うーん。監督はこの年齢のことをどう思っているんだろう。なんかセリフや・やっているコトと、主人公の心の中がぶれている。そこがすごくモヤモヤした。そこが狙いだとしたらすごいけれど、そうでもないような気がする。

医師との面談で「生存率40%」みたいなセリフがあるが、そこで自分の話なのか、父親の話なのかぼやかす。そんなことせずに、はっきり主人公の話言っちゃえばいいのに。それとも何か見落としたのかなぁ。脳腫瘍で物忘れっていうのもあるらしいが、だったらその辺をもうちょっとエピソードとして入れた方がいいと思った。

最後の喫茶店のシーンで、警察に言ったら懲戒免職のくだりで、一瞬「この主人公、この子とやっちゃったの?」と思ってしまった。え「由宇子の天秤」の塾の先生と生徒か?と。だって病気だったら捕まらないだろと。これも何かわざと勘違いさせようとしているのか?オレがバカなだけか。。。

何を「逃げきれた夢」と言っているのか。
公務員で人生勝ち組で定年まで無事に「逃げきれ」ると思ったけど夢でしたってこと? だとしてもそれは「逃げ」じゃないんだけどな~。と同世代からは思ってしまう。あー、このタイトル解釈も私の勘違いかも。もーわからんこの映画。

もっとセリフやエイピソードをそぎ落としたアート映画っぽくするか、もっと説明過多にしてエンターテイメントにしちゃうか。どっちかにしてほしかったかな。

本編が始まる時、スクリーンサイズが狭くなり驚く。スタンダードサイズっぽい。さらにほとんどの映像がバストショット・センター合わせで、いや~撮影の人攻めるな~と思ったら四宮秀俊だった。
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