たけ

逃げきれた夢のたけのレビュー・感想・評価

逃げきれた夢(2023年製作の映画)
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念願のシネマ尾道での初映画鑑賞。
時間的な都合もあり、この作品を観ることにしました。

主演の光石研さんの故郷である北九州が舞台の作品。人生のターニングポイントを迎えた男が新たな一歩を踏み出すまでの日々をつづった人間ドラマ。

光石研さんはこれまで脇役のイメージが強い方でしたが、それもそのはず。12年ぶりの映画単独主演だそうです。監督は本作が商業映画デビュー作となる二ノ宮隆太郎さん。

まず驚いたのが画面サイズ。スクリーンに映し出された映像は4:3のスタンダード。作品の世界観に合わせてあえてシネスコにしなかったのだと思うけど、音声のほうはモノラルだそうです。これが自主制作時代の名残りでないのなら、相当こだわりが強いですね。

肝心の作品の内容ですが、起承転結がない。映画のストーリー構成という観点で見ると、首を傾げる方がほとんどだと思います。はっきり言ってしまうと退屈な映画。

ただ、僕は俳優陣の自然体な演技に注目していました。特に脇を固める若手の俳優さんの脱力感は他の商業映画にはない感覚。そういった点では好印象でした。
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