YasuhitoArai

歴史は女で作られるのYasuhitoAraiのレビュー・感想・評価

歴史は女で作られる(1956年製作の映画)
3.7
マックス・オフュルスの遺作にして唯一のカラー作品。
19世紀ヨーロッパに実在したローラ・モンテスのスキャンダラスな生涯を描いた作品。

ダンサー及び男の愛人として自由な人生を渡っていく。遂にはバイエルン王の愛人になり、国内政治にまで影響力を行使する。まさに傾国の美女。
そんな彼女は今現在はサーカスの見世物となり、彼女の人生をサーカスの演目として上演しながら辿っていく構成。

マックス・オフュルスらしい多層になっている建物を横からエレベーター的に上がっていくカメラワークが多かった。
カラーにより衣装も画面に映えた。見ながらルノワールのカラー作品『黄金の馬車』が頭をよぎった。

Wikipediaに載っていたローラ・モンテスの生涯が面白い。39歳の短い人生
YasuhitoArai

YasuhitoArai