このレビューはネタバレを含みます
映画を愛する老いた女性監督と、彼女を母として愛する息子の話。
と暫定的にまとめたけれど、一言で語るのが難しい。
すれ違う母子の日常から、描きかけの脚本の映画の世界に迷い込む母と、それを救い出そうとする息子。
複雑に絡み合う現実と虚構は不思議と心地よく、主人公の生みの親として向けられる愛情が優しい。
映画への愛や、作ることへの想いには泣いてしまった。
個人的には理屈に持ってく畳み方が引っかかる、というか、畳まなくてもいい気がしたけれど、それでも独創的で楽しい時間でした。