ポンコツ娘萌え萌え同盟

レオノールの脳内ヒプナゴジア(半覚醒)のポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

3.0
レオノールが頭怪我して眠った現在世界と、ヒプナゴジア状態のレオノールが眠る前に自ら途中まで脚本書いてた物語の虚構に入り込む2つの世界が交互に展開される入れ子構造的なシナリオ設計。
この手の脚本なら現在世界と劇中劇の見せ方が重要だと思うが、
個人的に本作は正直あんまノれず(特に現在世界のパート)、途中で意識がログアウトしかけた。

ただ本作が2022年作品とのことだが(日本公開は今年)、物語のパートの世界は徹底して旧世代のアクション映画的な作りをしてるのは面白い試み。
眠る世界のパートが普通に現代映画の比率に対して、画面比率が4:3で少し前のテレビを意識、音質も現代の観点で聞けば古い感じ。
80〜90年代あたりのB級アクション映画を彷彿するようなカメラワーク演出や映像構成、ノリまでそれっぽい感じ。
現代で徹底して旧世代の作品の要素を交えて虚構を演出したのはタローマンに若干通じるような楽しみ方がある。もっともあっちは存在しない記憶を捏造する気満々だが。

一方で非常に強く印象に残った場面は個人的にあまりない。強いて上げるなら敵から身を隠すレオノールが指でそこに存在しないタイプを打つ仕草をしてる場面だろうか。