デジャブ

レオノールの脳内ヒプナゴジア(半覚醒)のデジャブのレビュー・感想・評価

4.0
タイプライターをショットガンのように打ち続けるレオノールの熱中っぷりとか、自ら描いた人物の台詞をトレースして叫んじゃうとことか、脚本世界へののめり込み具合がとにかく愛おしいし可笑しい。

メタメタな構成がいきすぎて、あくまでもこれは創作物なんだと突き離されるようなラストだったけど、それがまた不思議な余韻を残した。
冷めちゃうような、物語の中に戻してほしいと願っちゃうような、でも清々しい気もするような。
この映画を観た人自身が脚本世界に迷いこんじゃう陽気な魔力をもつ作品。