KOUSAKA

ジャングルのけもののKOUSAKAのネタバレレビュー・内容・結末

ジャングルのけもの(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

「語り部」のクラブオーナー(ベアトリス・ダル!)と「目撃者」のトイレ係おじさんの存在感!

1979年から2004年までのダンスミュージックとクラブカルチャーの変遷を、謎の「あれ」について禅問答のように続くメイとジョンの会話とともに並走していくという、このプロットが生み出された時点で、この作品の勝利は決定したようなもの。

特に80年代後半、エイズ蔓延でクラブカルチャーが死んだ時の無音状態と、そこからベルリンの壁崩壊を経て90年代に突入する時に、ハウスミュージックのビートが流れ始めた瞬間が一番ゾクゾクした。個人的ハイライト!

ラストまで見終わると、もう一度オープニングが見たくなった。メイが初めてジョンを見つけた時の表情を見直してみたら、明らかに彼女がジョンを愛していることが分かる😭原作の帯にも書かれている「遅すぎた認識」というテーマが、改めて胸に突き刺さりました。
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