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法廷遊戯のaynのネタバレレビュー・内容・結末

法廷遊戯(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

11/5 先行上映会にて原作未読で鑑賞
ストーリーはテンポよく進み、小難しいワードもあまり出てこず、飽きずに最後まで楽しめました。
ミステリーというよりも、「無罪・冤罪とは」/「大切な人を守るとは」といったテーマで考えさせられる映画で、観終わった後に映画の後半に出てくる大学生時代の映像を思い出すとすごく切なくなりました。
また、主題歌は映画にぴったりで、流れるタイミングもドンピシャで、すごくグッときました。
ただ、予告等で大どんでん返しと謳われていたわりには伏線が分かりやすいので、展開は比較的読みやすかったです。また、個人的には清義があのような過去を抱えていてなぜ弁護士になったのか、最初のきっかけとなるエピソードは描かれていましたが、その後あのような事をしていて、そこから弁護士になる流れがちょっとよく分からずでした。原作には描かれてるかもしれないので、読んでみようと思います。

演技については、主演の永瀬廉さんはイケメンですが、役となるとイケメンオーラが良い意味で消えますね。役の雰囲気に合わせられるんだなぁと思いました。普段との雰囲気のギャップはもちろん、劇中でも中学生時代と大学生・大人になってからの雰囲気が少し変わります。髪型によるものもあるとは思いますが、その時々の感情や雰囲気にあわせた目の演技が良いなぁと思いました。また間のとり方が個人的には好きでした。特に最後の美鈴との会話での間のとり方良いなと。
杉咲花さんは、さすがの演技力でした。過去を抱えていて感情を押し殺している時と感情を爆発させる時の差が凄く圧倒されましたし、最後のシーンもなかなか怖かったです。
北村匠海さんは、出演シーンは少なめですが、天才結城馨オーラが出ていて、馨ってこういう人なんだというのが伝わってきました。
その他印象に残ったのは、大森南朋さん・戸塚純貴さん。クセのある役を演じるのがおふたりともすごく上手で、さすがだなと思いました。
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原作読まずに2回目鑑賞
レビューのコメントで複数回観るのをオススメされているのを見かけ、気になったので原作はまだ読んでいませんが2回目鑑賞しました。
ストーリー展開が分かっている分、清義・美鈴・馨の気持ちがリアルに伝わってきて切なさが増し、後半は涙が出てきました。そして馨のクレバーさがより際立ちます。
原作未読の方は複数回鑑賞するのオススメです。
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