マクガフィン

法廷遊戯のマクガフィンのレビュー・感想・評価

法廷遊戯(2023年製作の映画)
3.7
メインキャストの2人が恋愛を超越した絆で結ばれている設定が効果的で、裁判を通じて冤罪や贖罪、復讐の意義が露になっていくことに興味が尽きない。
司法制度や検察の過去の判決の間違いを絶対に認めないことによる矛盾を逆手に取るエピソードに唸らされ、最後は冤罪が生まれる仕組みをまざまざと見せつけられることに。

どんなに踠いても抗っても足枷が外れなく、決して水平にならない天秤のような関係の中で、各々の決断が切なくてしかたなかった。原作未読。