誰も暴いてはいけない、死の秘密--
五十嵐律人さんによる同名小説を映像化した作品。法廷ミステリー作品として、しっかりと作られているので、二転三転するのは良い。
前半は法律家を目指すロースクールの裁判ゲーム「無辜ゲーム」。後半は弁護士になった久我清義による法廷。
主演である永瀬廉さん、北村匠海さん、杉咲花さんの3人が中心。永瀬廉さんは、役柄もあるのか淡々と喋っていた。杉咲花さんは、後半で怪演とも言えるくらいの演技力を発揮していたが、演出などもあるのか一人だけ浮いていた。
物語は、法を問う面白い話であるのだが、作品としての演出力が弱く、残念でした。後半では、次々と真相が明かされているというのに、さらっと流れて次の展開にいくので驚きがない。登場人物の内に秘めたもの…っていうのも、杉咲花さん演じる美鈴からしか感じ取ることができなかった。
上映時間が97分の中では、無駄がなく、テンポ良く進んでいくが、もう少し盛った演出をしたら、もっと面白い作品になったのではないだろうか?それが残念。