バナバナ

法廷遊戯のバナバナのレビュー・感想・評価

法廷遊戯(2023年製作の映画)
2.8
大学時代に同じ法科大学に居た3人が、卒業後、被害者、加害者、加害者の弁護士として相対する。
この裁判がどうして起こるに至ったか、というところがこの映画のテーマ。

大学時代に学生たちが“無辜ゲーム”という裁判ゴッコを度々開いていたのだが、タイトルの“法廷遊戯”にかけていたのかもしれないが、あそこがウザいというか、原作はゲームの映画化かな?と安っぽくみせる原因になっていたと思う。
その前半の安っぽさで、後半が意外と重いテーマだったにもかかわらず、半信半疑というか、足を引っ張る形になってしまっていた。

原作にも無辜ゲームの場面があったのかもしれないが、勉強に忙しい法科大学生があんなゲームをしている暇は無い筈なので、学生時代をもっとリアルにして、普通の裁判物の演出にしていた方が、後半部分が生きた気がした。

杉咲花は、ある意味健気な故、大切なものを失ってタガが外れた時の豹変ぶりが良かった。
『市子』が捕まっても、こんな感じになるかも…と思った。
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