えんどぅー

almost peopleのえんどぅーのレビュー・感想・評価

almost people(2023年製作の映画)
4.4
すごくよかった。喜怒哀楽それぞれの感情が欠落した4人兄妹のオムニバス。テイストも4編それぞれで全然違って見応えがすごかった。
感情の一つだけが完全に欠落した人はおそらくいなくて、感度の違いだろうとは思うけど、3話目は持つ者と持たざる者が面白おかしく歩み寄ろうとする姿が微笑ましくて、ずっと見ていたいって思ったな。こういう作品を見る事でしか得られない栄養があるとつくづく思う。

分かるかもって思ったのは4話目。寂しいという感情が本当に寂しいのか孤独なのか手持ち無沙汰なのか、最近自分でもよく分からない時がある。共感したいしされたいけどジャッジされるのは違うよな〜っておもう。
あと「〇〇だから言うけど〜」っていい意味で言われると飛び上がるほどに嬉しいの私だけですかね。

2話目の怒りに関するエピソードだけは結構シリアス。怒りの感情が人を使命に突き動かす原動力であるだけなら問題ないけれど、その矛先を間違えると最後に自分にツケが回ってきてしまう。ヒミコの仲間2人も、自分達は絶対的に正しいことをやってるって信じて疑わない顔してたな。今よく騒がれてる私人逮捕もああいう人達が暴走した結果だろうと思う。難しいな。

そして鑑賞するきっかけになった塩塚モエカはビジュ爆発してて最高だった。ヘッドホン着けてる姿が本当にヒューマノイドみたいだった。
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