ryoryo

almost peopleのryoryoのネタバレレビュー・内容・結末

almost people(2023年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

申し訳ないが、今年ワーストのつまらなさだった。
それぞれにある感情が欠落した兄妹4人のエピソードを4人の監督が好きに演出するというコンセプト、世界各地のミニシアターで同時公開、企画としては面白そうなのに内容が伴ってない。プロデューサー、何故この脚本でGOを出した?

1話目: 喜びの台詞が書けない脚本家の話だが、このエピソードの脚本がいちばんつまらないという皮肉。結局「…」が最後の台詞ってダメじゃんそれ。

2話目: 石井岳龍監督作。全く意味が分からない上に映画のトーンを悪い方に壊してて、狙ったつもりかもしれないが完全に人選ミス。よくある前衛と支離滅裂をはき違えてるイタイやつ。何度、スマホを見てしまったことか(客が自分1人だったので許せ)。ベビわるの伊澤彩織が出てるのが唯一の見所だがアクションは無し。

3話目: このエピソードだけはまぁ悪くなかった。木竜麻生と松浦祐也が良き。

4話目: おっさんの妄想?令和の時代に作るべき話じゃない。パリ・テキサスのパクリみたく終始鳴り響いてるスライド・ギターの劇伴が煩い。ラストがキモい。

4人が兄妹という設定も全然活かせてないし各エピソードのシナジーもほぼ無い、間延びしててやたら長く感じる。率直に言って企画倒れの駄作だと思いました。こんなに酷評したくなる作品は久しぶり。そういう意味では観て良かったのと、初めて劇場貸し切り体験が出来て嬉しかった。でもミニシアター側も迷惑だよきっと。
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