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almost peopleのAのネタバレレビュー・内容・結末

almost people(2023年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

◆長男の話
序盤寝てしまったので解像度低いけど

感情と言葉の関係
私は自分の内側に湧き上がった感情を目の前の相手に伝えるために、言葉が必要なのだとおもう。
だけど、知っている言葉よりも感じることのほうが多いから(何かの歌詞でこういうのあったね)、わからないと思ってしまう。

最後、たくさんの喜びの言葉が雑踏の中に消えていく様子は皮肉で良かった。
どんな大きな喜びがこもった言葉だとしても、全く無関係な他人の前ではただの五十音の羅列でしかないのだ。


◆長女の話
私自身もあんまり怒りという感情がない。
いい事のように思えるけど、怒りがない=他人に強い感情を抱くほどの興味がないのかもしれないとも思う。全てを受け入れているようで、受け流しているだけのような。
だから、強い感情をそのまま表に出せる人の素直さや痛々しさに惹かれるし、同時に怖くもなる。


◆次男の話
対話とは、溝を認識し合うこと
分かり合えないながらも、お互い大事に思っている様子が観ていて心地よかった。


◆次女の話
分かり合えたからこそ一緒にいることにした話。
哀しさがないと言われてたけど、次女の横顔は哀しさそのものに見えた。
これも本人はその感情を知らないから、わからないだけなのかな。


正直、映画として映像や脚本が特別好きではないけど、誰しもが持つ普遍的なものをテーマにしているので、観て色々考えることができる作品だった。
A

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