「この映画は、感情の⽋けた 4⼈の兄弟姉妹の物語です」という大前提が明示されないまま、それぞれ独立した物語が４つ羅列されるのをただ見た、という感じ...。２話目の石井岳龍監督の悪目立ちっぷりに、オムニバス映画の難しさを痛感。だいぶ昔の栄光とプライド引きずって、無理して映画撮るならその席若手に譲れと言いたい...。４話目は無味無臭。と言いつつも展開が興味深かった１話目と、演出でむっちゃ戦っていた３話目の健闘は讃えたいので...という、だからやっぱオムニバスって完全試合無理なのよ...。４つ球投げりゃどれかは打つだろ、じゃないのよ。球種はどうであれ、全力で投げた一球をこっちの感性で打ち返したいのよ...。けどこういう、あの手この手でミニシアターをどうにか活性化させようとする映画人の魂には敬意を表します。それが報われる作品を作る人がこの中から出てくることを願っております。
