千里

夜が明けたら、いちばんに君に会いにいくの千里のネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

トレイラーには惹かれなかったものの、世間の高評と単なるこの手の(10代のキラキラした)恋愛映画ではないというような感想が多かったので気になって鑑賞。とても良かったし、確かに単なるキラキラ恋愛映画とは違うのだけど、最近のこの手の恋愛映画って割と恋愛だけじゃないもの増えてる気がするので新鮮味があるという訳でもないのではとも。

周りを気にして言いたいことを我慢する所謂"良い子"な茜と、周りを気にしなかった茜に救われた過去から今の茜を嫌悪している青磁。どちらの気持ちにも感情移入出来るように上手く作られてたなと。

個人的に本作の一番の高評ポイントは、台詞で説明せずに映像や演技、演出からきちんと読み取れるように作ってあるところだと思う。よく映画通の人が"台詞で説明しすぎ"という風に言ってるのをお見かけするけど、説明が無くて分からないよりよっぽど良いと個人的には思っている。でも本作は説明台詞がなくてもしっかり読み取れるように作ってあるところが素晴らしかった。このレベルくらいに上手く作れるなら説明台詞がないのも良いと思える。

舞台挨拶付きの回をチョイスしたら青磁役の俳優さんが所属しているJO1?というグループが出る回だったみたいで、その影響か満席なのに男性が自分含め3人くらいしかいなくてちょっと気まずかった 笑 舞台挨拶にはいなかったけど、ヒロイン役の久保田琳加さん、トレイラー段階ではそんなに惹かれてなかったけど、本作の茜という役は凄く合っていて良かったので、今後注目していきたい。
千里

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