このレビューはネタバレを含みます
何周か遅れた感じが絶妙にダサい。
似たテーマとして「心が叫びたがってるんだ。」や「聲の形」があり、
「君は放課後インソムニア」や「今夜、世界からこの恋が消えても」から設定を切り貼りし、
山戸結希あこがれの監督がそれっぽく撮るって…
キラキラ映画も舐められたもんだよまったく。
近年、それらの男役が俺様キャラに回帰していることも相まって、このジャンルはもう終わりかもしれない。よりコアな層に向けて先細っていきそう。地下アイドルがより潜るように。
せめてこの女性の主人公をどこに向かわせて、どんなキャラクターに成長させたいのか、どんな大人にさせたいのか、というビジョンは必要でしょ。17歳時点での気づきや成長があってしかるべき。
結局、父親との関係とかどうでもよくて、問題の核心は母親だったのに何も解決せず、クラスでの立ち位置はどう変わったのか、何も変わらず。
そして、男性キャラクターへの返報性をやるなら、小学生時代のエピソードを繰り返す円環構造が必要だったでしょ。屋上を守るために戦うとかさ。
ベタをベタとしてやる、というのは、別に文化祭や難病をネタにするってんじゃなく、少年少女の気づき、成長をきっちりやれってこと。