Asino

パッセージのAsinoのレビュー・感想・評価

パッセージ(2023年製作の映画)
4.5
東京国際映画祭1本目
とうとうPassages見た人になってしまいました。
ちょっとセクシーなウィショさん過剰摂取しすぎた感があってくらくらしてる💫

主演はやっぱりフランツ・ロゴフスキなんですけど、たぶんこのキャストじゃなかったら好きな話ではなかった。自己中な男が、夫とたまたま出会った女性の間で無責任にふらふらする話なので。
彼が支配欲の塊みたいな男だというのは冒頭の撮影シーンでもう見えるわけですが、だんだんもう支配欲云々より精神年齢がまるで子供子供なんだなってことが見えてきて深いというよりわらけてくる。

でも演技力お化けの対決なのと、カットを会話の途中で切るようなとこと主人公目線の長回しっぽいとこの緩急の加減と、煮詰まった会話してるとこであえて相手の表情を見せない選択してるようなカメラワークが面白いし(まあ何度も、今そこのウィショさんの顔見せろや!とも思いましたが!)、泥沼劇というかむしろ後半怒る気も失くす不思議な軽やかさがあり。

なんか意外と好きだった。というか円盤が絶対にほしい。これは物理でほしい。

あと、ふたりの衣装がもう最高に素敵でそれぞれのキャラにぴったりで衣装さん天才だと思った。

パリで暮らすアーティストなウィショさん、郊外に小さな素敵な別荘を持ってるウィショさん、ちょっと年下の映画監督と結婚してるウィショさん、フランス語を話すウィショさん、そしてめっちゃめちゃホットで詳細な(長い)セックスシーンが見れます。
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