ゲイリー冨久津

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミーのゲイリー冨久津のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

SNSで流行する「90秒憑依チャレンジ」にのめり込んだことから思わぬ事態に陥っていく女子高生を描き、2023年サンダンス映画祭で話題を呼んだオーストラリア製ホラー。

ちょっと期待して観たんですが、個人的には好きなタイプではなかった感じ。

冒頭の10分が最高に良くて、そこからどうなるのかワクワクさせてはくれたのですが…。

ホラー的な怖さがあまり無い。
音を使った不穏さも無い。
若者たちの悪ノリが個人的に苦手。
主人公の孤独な心には理解出来つつ、割と身勝手で考えの足りない感じが共感できない。

学生のコミュニティの立ち位置が嫌な感じで描かれ、悪ノリ、調子乗り、強がってノリに着いていくなどの悪い方向に向かう流れはホラー映画のお約束。
そしてある意味で自業自得なバッドエンド。

降霊や憑依といった話しは日本においては、怪談でよくあるパターンで自分には新鮮味が足りなかった。

結論として、憑依チャレンジ、やっちゃダメ絶対!

北米ではアリ・アスターの「ヘレディタリー継承」より売れたそうですが、恐さや不穏さ、ラストの高揚感と圧倒的に「ヘレディタリー継承」の方が上でした。

共に長編1作目ですが、自分はアリ・アスターが好き。
本編前で「ボーはおそれている」の予告が流れていたので、来年が楽しみです。
ゲイリー冨久津

ゲイリー冨久津