このレビューはネタバレを含みます
久々のホラー、良質!でとても良かった…!!!
「命で遊ぶな」
それ過ぎ。
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92年生まれの双子監督が撮る降霊会。
元の発想がドラッグでバッドトリップした友人を周りが笑いながら動画を撮ってて怖かったというところからとパンフに書いてあったけども、降霊会を繰り返すハイテンションなシーンがこれまでありそうでなかった感じ、ドラッグとSNSとメンタルヘルスの組み合わせが新しくも時代を反映させててマッチしていた。
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孤独を癒すために人は人と繋がりを求める。
しかし繋いだ先が悪霊ならば……
身体を取るためにどんな手段でも使う悪霊、このゾワゾワが良い。
身体を乗っ取られそうになっている【向こう側】の苦しみのシーンがあるのも良かった。
まるで地獄。
見たことないけど。
きっと我先にと喰らいつく邪悪な霊の集まりが地獄なのだろう。
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カンガルーを楽にできなかったミアと、最後に車椅子を押さずに自分を楽にしたミア、ここの考えが私の中でまだまとまらない。
臆病なだけだったのか、それとも彼を助けたい気持ちが勝ったのか、判断しかねる。
取り憑かれたまま死ぬと囚われるのか、
非常に不気味だけど暗闇で光を求めて差し出された手を握るのはきっと誰だってそうする。
ただ、ミアが生きていて辛い時にその手がどこにあったのか、手を見つけられなかったのか、あったけど繋ごうとしなかったのか……悲しみが覆い尽くして心を閉ざしていると光もどこかわからないから助けを求めようにも何を掴めば良いのか分からないのだろう。
そんな中であんな危なそうな分かりやすい『手』が出てきたら飛びついてしまうのかもしれない……
トリップして悲しみは紛れるし。
結局、苦しさの決着の付け方が分からなかったのかもしれない。
苦しさが終わるのも怖いのかもしれない。
現実を受け入れるには、彼女にとって今の現実が寂しすぎたのかもしれない。
(お父さんは信用出来なくて、元彼は友達の恋人になっているし、友達も優しいけれど彼氏がいるし、友人のお母さんも優しいけれど心の底から安心は出来ないし、友達の弟が唯一気楽に接することが出来る存在だったけど、他の家族だからどうしても埋められない距離や孤独感がある)
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出来ることならあの寂しがり屋のミアを救いたかったね
(しかしこれはホラーだから良いのである!ふふふ)