このレビューはネタバレを含みます
人と繋がりたい欲求の成れの果て。
母親を亡くしたばかりのミアがある日、ノリで90秒霊に憑依されるチャレンジを楽しんでいたけど、親友の弟を大変な目に合わせてしまう話。
母親を亡くしたことで精神が不安定とはいえ、寂しさからかどこか常に人肌を求めている様子のミア。そんなミアが霊と触れ合い、さらに自分の中に入ることを許すことにハマっていくのは割と説得力があった。究極の繋がりたい人間というか。
時には突き離したり叱ったりできるのも絆があるからこそなのに、ミアは傍で優しく肯定してくれる人にすがっているように見えた。だから、終始人に依存し自分のことしか考えていないミアに割とイラついていたので、ラストはスカッとした(笑)
恐怖シーンはホラー映画ウォッチャーとしては、もうひとりでトイレ行けない怖いものを見てしまったって感じではないけど、「いやいや急に予想もしない怖いことしてくるやん」っていう感じで良かった。『エクソシスト』とか『グリーンインフェルノ』を連想させて未見性は少ないけど、十分ゾクゾクして面白かった。
というか、主人公の視点だから色々怖いもの見えてたけど割と他の人から見たら霊よりミアが1番怖いんだよな。