このレビューはネタバレを含みます
長編作品はほぼ初めてということで、随所に試行錯誤感が出てましたが、
ストーリーは面白かったです。報われなかったけど。
憑依体験をドラッグのようにはまってしまうのは現代っぽい描き方だなと。
どんどん深みにハマって、取返しのつかない形になってしまうのは、大人の私からすると「考えが浅いなぁ」って感じが凄かったです。
主人公はティーンエイジャーなので当たり前なのですが。
もっと父親とコミュニケーションとってたら、もう少し前に憑依を止めてたら、そう思った時にはもう終わりで、結局ミイラ取りがミイラになってしまった。
最後のシーン、自分はいるのにもう世界が違う演出は「サイレントヒル」の最後にも似ていました。
俳優陣はどの方も初めて見る人たちばかりでしたが、
コロナ禍でキャスティングが上手くいかず、現地オーストラリアの俳優を発掘できたというエピソードが良かったです。
特に主演の女の子は、長身にやせ型で猫背で目が大きいという風貌が、主人公のキャラクターととてもマッチしてました。
脚本や演出はこれからという感じがしましたが、撮影力は高かったように感じます。
次回作品にも期待です。