ごろり

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミーのごろりのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

孤独な少女が〝繋がり〟を求める話

公開初日の朝イチで観てきました!
舐めてたら結構怖かったし、OPとEDのキレが良くて全体的に構成も上手かったのでニッコニコで劇場を後にしました_(:З」∠)_

「90秒チャレンジ」
1.〝手〟を握り「Talk to me(話したまえ)」と唱えると目の前に霊が現れる
2.「Let you in(入るを許す)」と唱えると霊が憑依する
3.霊を90秒以上憑依させてはならない
4.憑依された状態で死亡すると身体は永遠に霊のものになる
その他細かなルールはありますが大まかにはこんな感じです!

パーティー会場にいる様子のおかしい弟を連れ出す兄が、弟に刃物で刺され、弟も顔面に刃物を刺し自殺するというショッキングなアバンタイトルにまずかまされましたww

主人公のミアは母からはミーと呼ばれ親友のように仲が良かったがそんな母が自殺したことにより鬱状態、母のことで何かを隠している父とも上手くいっていない
親友と親友の弟と親友の彼氏とは仲が良いが、距離感を測るのが苦手なミアは同世代の若者達からは煙たがられ常に孤独を抱えている状態
あるとき若者たちの集まりに参加したミアはやはり周りから煙たがられ浮いてしまう
そんな中始まった「90秒チャレンジ」、浮いているミアは周りとの〝繋がり〟を求めていの一番に憑依役に立候補する
手型の置物と繋がり、彼女が得体の知れない何かと繋がってしまう

なんとかして周囲に溶け込もうと道化役を買って出るミアが痛々しくて精神的にキツかったですw
「90秒チャレンジ」で現れる霊のビジュアルもエグくてしっかり怖いのが◎
霊が憑依した後の演技が同じ俳優とは思えないくらい別人でキモくて怖かったww
親友の弟が「90秒チャレンジ」をして憑依した霊が身体を手に入れる為に机に頭を打ち付けて自殺しようとするシーンがエグかったです😩

90秒を少しオーバーして憑依してしまった為かその後もミアは最初に憑依した霊や母親の霊を見るようになりどんどん精神的に追い詰められていきます(パンフの映画ライター高橋論治氏のレビューで元々病んでるミアの幻覚と解釈できるのも面白い)
ミアが許可をして「90秒チャレンジ」を実行した親友の弟も霊が憑依したまま入院しおかしくなってしまう
彼を救う為に「90秒チャレンジ」で呼び出した少女の霊に彼が今いる場所に連れて行ってもらうミア、その〝向こう側〟が一瞬映るんですけどかなり衝撃的なビジュアルで震えましたww

自身に憑依した霊や母親の霊(正確には自身に憑依した霊が母親の姿を装った?)や親友の弟に憑依した霊によって、ミアは自身が気づいていなかった大切な〝繋がり〟も失っていきます
そしてラストにはミアは全ての〝繋がり〟を失い真っ暗な空間へ、この絶望感が半端ない😫
真っ暗な空間に微かな光が灯り、そこに行くと人の手が…、ミアがその手を握ると真っ暗な空間が何処か知らない部屋に変わり、周りには知らない若者たちが…、手を握っている青年がミアに「Talk to me(話したまえ)」と言い物語は幕を閉じる
このキレッキレのラストにアガったし、多分だけど「Talk to me(ミーと話す)」でダブルミーニングになってて上手いなと思いました!!

石井勇一氏デザインのパンフレットは手形に型抜きされたスリーブケースが付属している最高にイカした装丁で内容も凝ってるので絶対に購入することをオススメします_(:З」∠)_

続編「Talk 2 Me」も決定しているみたいで、今後が益々楽しみな作品ですね!
あの文字が沢山書いてあるイカしたデザインの〝手〟の呪物がある限りめちゃくちゃシリーズ作れそうだよねww

〝繋がり〟を意識して観ると孤独なミアの精神的な痛々しさや追い詰められていく絶望感が半端ないです😩
様々な方法で恐怖を与えてくる傑作ホラー映画だと思います!!
音も結構怖いので映画館で観るのがオススメ_(:З」∠)_
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