カポERROR

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミーのカポERRORのレビュー・感想・評価

3.8
【遠く罪】

昨年末、ホラーコミュニティ界隈ですこぶる評判が良く、劇場に観に行くかどうしようか散々迷った挙句、結局行かず終いだった本作。
U-NEXTで配信が始まり、遅ればせながら鑑賞した。
結論から言えば、私は劇場に行かなくて大正解!
いや、それは決してつまらなかったからではない。
怖すぎて豪快にチビってしまったからだ。
未見の方は気をつけたまえ。
本作、替えのパンツが必須である。

鑑賞前のYouTuberの口コミから、私はもっとキャッチーでポップでアーティスティックな映像作品を予想していたのだが、とんでもなかった。
そのインパクト、私の感覚的には『ヘレディタリー/継承』の印象に近しい。
とにかく、底なし沼に落ちていくような救いのない展開と残酷な描写は、キャッチーやらポップやらとは全く無縁の、禍々しい純粋培養ホラーと言っても過言ではなかった。
流石はA24。
とりわけえげつなかったのは、入院したライリーのビジュアルである。
あの造形、到底作り物には見えず、その顔がアップで映る度に恥ずかしながら私のパンツは泣き濡れた。

それにしても、子供という生き物は何故あれほど怖いもの知らずなのだろうか。
かく言う私も、小中学校時代に友達とコックリさんやエンジェルさまを何度かやったことがあるのだが。(我が黒歴史よ。)
今でもよく覚えているのは、中学時代、私と友人の岩崎くんが二人してクラスの可愛い女子(中島さん)を好きだと互いに知ってしまい、彼女が二人のどちらに気があるのかをコックリさんに訊ねた時のことだ。
「コックリさん、コックリさん、中島さんは岩崎くんが好きですか?」
二人が人差し指で押さえた10円玉は…動かなかった。
だが、それはコックリさん召喚を失敗したからではない。
10円玉を「はい」と「いいえ」に力ずくで引っ張ろうとしていた二人の指先の力が拮抗していたからである。
まさしく、霊力ではなく腕力由来に他ならない。
コックリさんドン引き!
嗚呼、コックリさん、どうか私の遠い昔の罪をお許し下さい。
(…時効ですよね?:(´°ω°` ):ガクブル)

極上チビりまくりホラーの本作『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』。
コックリさん同様、安直に楽しもうとすると確実に後悔するので、鑑賞される方は、くれぐれも心の準備と替えのパンツの準備を怠らぬよう御注意頂きたい。
本作は現在、U-NEXTでレンタル配信中。

追伸)
皆さんは、作中のあの手の像とそっくりなやつを中学時代に図画工作で作らされなかっただろうか。
私は当時作ったのをよく覚えている。
もしかしたら今でも実家の押し入れにありそうなのだが…もう怖くて探すの絶対に無理(;´༎ຶ۝༎ຶ`)ナンデアンナモンツクラセタ?
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