抹茶

12日の殺人の抹茶のネタバレレビュー・内容・結末

12日の殺人(2022年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

結論から言うとフランス版殺人の追憶です
実在にあった未解決事件がベースで、結局劇中で犯人に辿りつかないという話
(殺人の追憶の題材元の犯人はパラサイト公開時期に捕まりポンジュノが因縁めいたものを感じると語っていた)
今作の話の柱は、事件を追う警察の苦悩を描きつつ、男が女に抱く潜在的思考を炙り出すといった非常に今っぽい題材だなと感じた。

被害者の女の子の身辺捜査をするうち、知り合った男と直ぐにまぐわっちゃう系女子だと判明し、様々な男女にある溝なるものが提示されていく。
容疑者と思われる男に捜査を続ける中での台詞

チョロい女と言っていた?
物分かりが良いだ
…同じだろ
じゃあウザいの定義は?
印象的な台詞が他にもあったが、思い出せない。

陰鬱でひたすら迷路を彷徨っている感覚の作品だが、唯一の光は終盤に登場する男社会に自ら切り込んできた聡明な新米女性捜査官だろうか。
堂々巡りのように、ひたすらトラックで自転車漕いでる主役の捜査官が外に出て自転車漕ぎ出した描写も良かったなあ

ってか監督、悪なき殺人撮った人なのね。
なんというか色々納得。
抹茶

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