まあまあ楽しめました。見応えはあって興味深い事象はたくさん出てきました。
ジャケで気になってたやつ。
10月12日の夜、私は殺された。って書いてあります。
あのですね、10月12日、私は産まれた。なんですけど。俺の誕生日じゃん!となって是非観に行かねば、と。
クララという女子が夜道で焼かれ殺されます。
前任者の引退により新たに班長となった主人公を中心に事件の捜査にあたります。
嘆き悲しむ両親、母親にクララが死んだことを伝えるシーンはツラい。
はじめのうちは警察も被害者に同情的。なにしろ生きたまま焼かれてるんです。
ところが捜査をすすめていくうちに被害者のオトコ関係が明らかに。
もう何人いるのよ、というくらい次々と元カレ軍団が出てきます。ひとりずつ倒してくやつじゃないよね。
警察側のアタマがカタい。
えーわかんねえかな。決して良いとは思わないけど、実際ヤるヤらないの壁が低い人たちもいるってわかんないのかな、と。
犯人は誰だ?系のお話では無いんです。出口の見えない事件を追ってグルグルしながらそれを通して描かれる人間模様。主人公は趣味の自転車でもトラックをひたすらグルグルしてます。
なんでそういう目でクララを見るのよ、とお友達。そこで主人公はちょっとハッとする。
友達がそう思うのは当然。オトコ関係派手だからってあのこにも原因ある的な見方はしないでよ!あのことってもいいこだったのに。
人殺しが悪いに決まってるしどんな理由があっても許されるもんじゃあない。殺される方に原因なんて全く無い。殺すヤツが100パー悪い。
でも人が殺されました。その人の色恋関係が派手で何人も相手がいました。って事実が出てきたら誰だって、うわぁ、って思いませんか。男とか女とか関係なくないか。
お友達とか親とかがそれに対して、ふざけんな、と思うのは当然。
でも第三者から見たら、うわぁ、って思っちゃうと思うんだけどなあ。
最初にも言ったように、そういう人たちもいるのはわかります。わかるけど共感できる人は少ないでしょう、ということです。
と、思ってしまいました。観てる途中で、あーそっちの方向にも行くのか、と。
事件の行く末はともかくとして、主人公はなんとな〜く未来へ向かえそう。感想が難しい。
この風呂敷広げたらあるひとつの理由であるひとりが犯人でしたー、なんてできないっしょ。
と思ったけど逆かな。最初から未解決事件を題材にしてるから風呂敷広げられるのか。