さくぞー

12日の殺人のさくぞーのネタバレレビュー・内容・結末

12日の殺人(2022年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

公開遅れを逆手に取り、12日に公開したキネマ館、いいね。

他のレビューでも触れられているとおり『ゾディアック』系。しかし、ゾディアックと比べて非常に閉じた世界が描かれる。
被害者は1人で、犯人も劇場型ではない。マスコミや世間が騒ぐような描写もない、静かに時が過ぎ去っていく。その中で事件に向き合う刑事たちの心情を描く。
ある意味、よりリアルな、言ってしまえば「よくある」刑事の物語なのだろう。
ゾディアックより更に派手さはないのでエンタメ的面白さはほぼないが、見応えは十分。

事件に向き合うほど、すり減っていく。それは人によるが。これはSNSの発達で現代人の心が荒んでいる我々とも重なる。
また、肉体関係のみ洗い出されていく問題点(論理的に間違っているとは言えないが)も、言われてハッとする部分。
男社会、男が殺し男が取り締まるの部分は別に「まあ、そういうこともあるやろ」としか思わなかったけど。
劇伴が良かった。

映像:====C
脚本:=====B
編集:====C
俳優:=====B
人物:======A
音楽:======A
音響:====C
【MVP】真犯人
さくぞー

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