とある女性の殺人事件を追う中、捜査員達の日常も変化していくお話。
未解決事件を元に映画化した一作。
女性が生きたまま火あぶりになって殺されるという導入には息を吞みました。
未解決事件なので犯人が明らかにならないことはわかっていましたが、それでも鑑賞中は誰が犯人なのか、動機は何か思考を巡らせてしまいましたね。
しかし疑わしいのばかりですね。
登場する男らはみな容疑者なんですから。
捜査を進めるうちに被害者の交友関係、異性関係が次々に明らかになっていきますが、元カレに留まらず色々な男性が犯人候補として浮上するんですもの。
こりゃ捜査員も頭を抱えますね。
情報を小出しにしたり、一部伏せていた親友も何かあるかもしれません。
今作の注目ポイントは事件を追う中で闇に呑まれてしまった捜査員の変化かなーと思いました。
捜査の中で捜査員達の人間関係の不和や見解の違いからの衝突等が起こったり、正義感の暴走などが起きますので。
主人公のヨアンが何度もサイクリングするシーンが挟まれますが、あれで精神の均衡を図っていて、かつ思考を巡らせていたのかと思うと結構大事なシーンだったんですね。
でも実際犯人は誰なんでしょうか。
警察も知らない第三者？
男だと思わせての女性？
はたまた協力者がいた？
もしかしなくとも親友や女友達が関与している？
……疑ったらキリがないですね。
いつの日か今作の元になった事件の真相が明らかになることを願いたいものです。
