山海経 霊獣図鑑のHaruyukiのレビュー・感想・評価

中国の古典ネタなんだけれど、なんだか自由で変なにおいがしなくて、ともあれ楽しく鑑賞。漢字文化圏で、いろいろ習ったりしていると、「え？それってアレか？」みたいなばっかりだけど、「知ってること」下敷きのネタが儒教以前のものであるせいか、別にしらなくても平気だよ、っていう感じで、それがよかったのかも。でも結果的に、やっぱり中国古典の想像力のぶっ飛び方はホントすごい、と再認識。堅苦しい儒教思想や、政治支配に利用される思想たちに隠れて、空想家たちの考えの羽ばたく大空のなんと広いこと。脱帽です。