烏丸メヰ

山海経 霊獣図鑑の烏丸メヰのレビュー・感想・評価

山海経 霊獣図鑑(2022年製作の映画)
4.5
中国の昔の地理書『山海経』に書かれている各地の怪奇生物や伝説の神々をモチーフにした冒険ファンタジー。

『山海経』自体はただただ箇条書きのように土地土地の特色が並べられている書物なので、どんなストーリーになるのか想像もつかなかったが可愛らしく、モチーフになった怪奇生物の性質を活かしたキャラクターづけや台詞、アクションシーンなどもあって楽しかった。

白澤や麒麟、九尾の狐や四神といった日本でもよく知られた架空生物は勿論、燭陰や畢方といったマイナーめの存在もキャラクター化されていて嬉しい。

モブキャラクターも山海経の挿し絵をデフォルメしたようなのがたくさんでていて「これはあの生物かな?」「これ何だったっけな、名前全く分からないけど挿し絵は見た記憶ある!」となれた。
中国の人々がどのくらい山海経やその生物を知ってるのかは分からないけど、せっかく様々なものがいる(かつ原典がある)キャラクター達の名前をその都度出して欲しかったな、というのはどうしても残る。

物語の最後の患者は思わず笑ってしまった(笑)。

『獣拳戦隊ゲキレンジャー』にしか満たされる事のなかった“山海経大好きパッション”が久々に満たされた。嬉しい。
パンフレットもグッズも無くて残念だったけど、可愛いポスタービジュアルの入場者特典いただけたので写真立てで額装して飾ろう。
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