モノクロ、スタンダード、54年(日活が戦後映画製作を再開した年)、監督は野口博志、助監督に鈴木清順。
日活らしいノワール(やっぱりショーをやってるバーが出てくる)、かつ東宝みたいな昭和なサスペンスでもある。音楽はジャズでなく悲しげなギター。
出演者は河津清三郎、田島義文、柳谷寛、清水将夫、伊豆肇とかなり豪華。飛行機から降りてくる客に宍戸錠。
撮影の仕方はアップと引きの組み合わせで、引いた場面は長回しのような感じと、アメリカ映画のパターン。河津清三郎と植村謙二郎が線路の上でのアクション、クライマックスは大規模銃撃戦。いろいろ盛りだくさん。
そういえば松葉杖の男に説明がなかった。当時はまだ戦争帰りのそういう人が多かったのかな?