5軍の控え

ベストマン 最強の介添人の5軍の控えのレビュー・感想・評価

ベストマン 最強の介添人(2023年製作の映画)
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80年代当時、まだ筋肉バカ映画がそれほど無く
シュワちゃんの独占禁止法違反だった
ボディビル出身スター市場に
「レッドスコルピオン」という映画で
「人間核弾頭」というキャッチフレーズと共に
彗星のごとく現れて
流れ星のように消えていったドルフラングレン

私はそんなドルフラングレンが好きで
5年に1度くらいは思い出します(微妙)
彼の映画も見たり見なかったりです(微妙)

そしてたまたま見たほうの映画になったこの作品
もはやビルダーの頃の面影も無い肉体と
酔っ払い役が良く似合う風体
やはりラングレンはC級映画から抜け出せないのか

以下ネタバレ↓




なんか金持ちの娘が誘拐されたので
お声がかかったラングレン達5人の元軍人の救出部隊
(彼らがどういう生業(なりわい)の集まりなのかは最後までわかりませんでした)

一見強いかと思われましたが
最後、半グレ相手にプロの救出部隊とは思えぬ手際の悪さで
OPから、死者を2人出すラングレン達だが
人質は無事救出

それから1年後
その救出した娘と部隊の1人が結婚することとなり
ネットも届かない自然豊かな
ホテル(?)の式場で貸切で式を挙げることに

そこに集まった娘の一族と、久々再会の元部隊の3人

くつろぎの中盤、人間関係の説明が長くダレます
ちなみに主人公が誰なのかが
私にはよくわかりませんでした

長いくつろぎが終わり遂に敵が動き出します

ホテルの支配人を手なずけホテルに入る敵。
が、敵も計画的に入った割には、その後無計画
常にフワフワした行動で何がしたいのかもわからず
次々とやられていく敵たち

ですが、緊迫の状況なのに大声で喧嘩する女性
せっかく銃を手に入れたのに女性の悲鳴が聞こえた瞬間
銃を捨ててそこへ向かう主人公など
味方側も負けず劣らず頭がピーマン(死語)。
どうやらこのバランスで成り立っている映画のようです

しかし犯人の目的がまだわかりません
ここからは本当にネタバレなんで
これから見る人は注意なんですが



実は犯人組の主犯はOPで射殺されたと思われた
救出部隊の一人でした~!!




は、いいんですが、主人公の一人が主犯の顔を見て説明してくれたから、私も気付いたんですが
彼の顔は実はホテルに入った後からずっと出てまして
そういや、最初後ろ姿で登場して
アップで振り向くという過剰な演出があったなあとは思いましたが
その時は「ああこんな顔なんだね」と思っただけで
私は、元仲間とは気付かぬまま観てました
だってOPのつかみであっさりザコ死した人の顔なんていちいち覚えてないですもの・・・

・・・いや!あの顔を覚えてなかった私が悪いのですっ!!

そうです!制作陣がそんな配慮があるようでは
C級映画の名が廃ります!視聴続行!

と言っても、もうこの先、特に目立った展開も無いまま
尻すぼみに終了です

そもそも物語上として、結婚するのが
救出した娘じゃないといけない理由もないし
犯人の行動理念(逆恨み)も激弱だしと
作りがフィナンシェより甘い
C級映画の王道作品でした

最後みんなゲラゲラ笑って大団円だったけど
結構、新婦の親戚とか死んでた気がするが・・・

という事で、ラングレンが死ぬほど好きと言う方は
見てみては
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